【How to FILM】マニュアルカメラでのフィルムの出し入れを解説!

2021年3月1日

【約 5 分で読める記事です】

フィルムカメラを手に入れたら、
まず「フィルムってどうやって入れるん?」て
不安になりますよね。

フィルムを入れて蓋を締めるだけで
勝手にやってくれるカメラもありますが、
電池も使わず動くような古めかしいものだと
手順がたくさんで難しく感じるかもしれません。

そして撮影が終わった後、
フィルムを取り出すときにも
ここでミスったら全部写真消えちゃう!」
とドキドキしますよね。

少なくともかしまさはそうでした。

というわけで、
今回はマニュアルフィルムカメラに
フィルムを入れて取り出す手順を説明していきます。

機種によってちょっとずつ違ったりしますが、
基本的な流れは一緒です、多分。

ペンタックスSPという一眼レフカメラで説明します。

フィルムを入れる

裏蓋を開ける

まずは蓋を開けてみましょう。

フィルムを巻き戻す時に回す部分(クランク)が
撮影するように持って左側上部にあるので、
それを起こして、上に引きます。

ロックが付いているカメラもあります。

1cmくらいのところで止まりますが、

指をかけて、更に引っ張ると、

パカッ

「パカッ」と裏蓋が開きます。

※開ける前に必ず、フィルムが入っていないことを確認!
中のフィルムが感光して撮影した写真が消えます!

フィルムが入っているか確認するにはクランクを回します。
クルクル回り続けるならフィルムは入っていません。
巻きが重くなったり止まったら入ってます。開けちゃダメ

パトローネを入れる

パトローネはフィルムが入った
「容器」のことです。

こういうやつですね↑

さっき引っ張ったクランクの下に
パトローネを入れる場所があるので、
そこに入れ込みます。

出っ張りの部分が下になります。
上下逆さのような状態ですね。

ちゃんと収まったらクランクを押し戻します。
うまく入らない時は少し回しながら押すと
下まで入ります。

これでパトローネは固定されるので、
後の手順の間に取れてしまうこともなくなります。

フィルムを巻き付ける

フィルムの先端(ベロ)を引っ張り出して、
パトローネと反対側にある軸(スプール)の
隙間のところに差し込んでいきます。

隙間の位置が差し込みにくい時は、
指で軸を回す、巻き上げレバーを動かすなど
差し込みやすい位置に隙間を持ってきます。

抜けないようにしっかりと差し込みましょう。

差し込めたら巻き上げレバーを動かして
フィルムを巻き取っていきます。
この時に軸から外れてしまったら、
もう一度差し込むところからやり直します。

シャッターボタンを押して
更に1コマ分巻き上げられれば
撮影中に外れるようなことはないはず。

この時に、

  • 軸の横にある歯車とフィルムの穴がちゃんと噛み合っている
  • フィルムを巻き上げるのと同時にクランクが動いている

ことを確認しておいてください。

大丈夫そうなら裏蓋を閉めます。
途中で開かないようにしっかり閉めましょう
大体のカメラは「ボン!」とか「バン!」とか
閉まるときに結構派手な音が鳴るはずです。

フィルムを送る(空シャッター)

裏蓋を閉める前に出した分のフィルムは
もう感光しているので、写真が写りません。
そこで、写る位置までフィルムを送り出します。

フィルムカウンターが1になるまで巻き上げて、
シャッターを切ってを繰り返します。

しかし1の位置で巻き上げてしまうと
不用意にシャッターボタンを押しそうなので、

0の位置でシャッターを切って止めておけば、
次に巻き上げた時が「1」のコマになります。

余談ですが、裏蓋を閉める前に巻き上げる量を少なくすれば、
撮影できる長さが少し長くなります。2コマ分くらいかな。

感度をセットする

シャッタースピードダイヤルを、
上に引きながら回します。

縁のところだけが持ち上がっています。

その状態で回すと、「ASA」と書いてある部分の
小さい数字が変わっていきます。
写真は「400」に設定された状態です。
フィルムの箱に書いてある数字と
とりあえず同じにしておけば大丈夫です。

露出計なんか使わなくても大丈夫! という人、
あるいは露出計が壊れている人は
ここの手順を飛ばしても大丈夫です。

思いのままに撮影!

ここまで来ればいつでも撮影可能!
自由に楽しみましょう。フィルムが終わるまで。

フィルムを取り出す

くるくるの前にポチッとな

はい、撮影お疲れ様でしたー。

それでは数々の名場面を捉えたフィルムを
カメラから取り出していきます。

巻き戻しなので、またクランクを起こして
クルクル巻いていくんですが、

なぜかまったく回りません

力づくで回そうとするとフィルムがちぎれますので注意!

くるくるする前にひと手間あるんです。

カメラをひっくり返して底の部分を見ると
ボタンがあるので、これを「めりっ」と押し込みます。

フィルムを巻き取っていた軸(スプール)は
緩み防止のために逆回転できないんですね。
これは軸をフリーにして、
逆回転できるようにするボタンなんです。

写真では指を離していますが、
ボタンが戻ると巻き戻しも止まってしまうので、
押し込んだままにした方が安全かも。

本当に巻き戻せたのかな?

ボタンを押した後で
矢印の方向にクランクを回します。

回し続けているうちに「カスンッ」て音がしたり
クランクが軽くなったりします。
フィルムが全てパトローネ内に収納されたので、
裏蓋を開けて大丈夫ということです。

心配な人はフィルム巻き上げをしてみて、

クランク部分が連動しないことを確認してみよう。

連動しないということは、
フィルムが軸から外れているということ。
巻き上げの感触も軽くなっていると思います。

裏蓋の開け方はフィルムを入れるときと一緒です。

ぱかっ

フィルムを回収して、
必要に応じて次のフィルムを入れます。

未現像のまま溜めると現像が億劫になります。
早めに現像するか、お店に出しましょう。

自家現像のやり方はこちらでチェック↓

まとめ

デジタルカメラにはない「フィルムの出し入れ」という操作が
最初は面倒に感じますが、慣れてくるとササッとできるようになります。
手早くフィルムを装填できるとちょっとカッコイイかもね……?

それでは、かしまさでした。