いちねんせいでもわかるしゃしんのとりかた ~かめらをじょうずにつかってみよう~

2020年5月19日

【約 6 分で読める記事です】

よいこのみんなー
きれいなしゃしんや、かっこいいしゃしんをとるために
みんなで、べんきょうしようね!

……冗談はさておき
「奥さんに説明するように分かりやすく」というコンセプトで
カメラの使い方を解説していこうと思っているのですが、
露出の話をする前に、もっともっと初歩的なことが抜けてたなぁと
実際に奥さんを見ていて気づいたんです。

「ほーん君、初心者やな」とバレる瞬間

ということで、
「本当にたった今はじめてカメラというものを目の当たりにした人でも使い方が分かる解説」
をまとめてみようと思います。

カメラの仕組み

デジタル・フィルムの違いや構造の違いはあっても、基本は全部一緒です。

レンズ

カメラの中で目玉のように一番目立つ部分。
ここから取り込んだ光を記録して写真を撮ります。
カメラに内蔵されているものと、取り外して交換出来るものがあります。

シャッターボタン

写真を撮る瞬間に押すボタン。
これを押すとカメラの中にあるシャッターが開いて
レンズから取り込んだ光がセンサー(フィルム)に当たります。
よくこの「ボタン」のことをシャッターと呼ぶ人がいますが、
シャッターはカメラの中にあるので、本当は押すものじゃない。

ファインダー

写真に撮る画を確認するための覗き窓。
デジタルカメラだと覗き窓じゃなくて液晶画面で確認できるものもある。
または覗き窓の形をしているけど中に小さな液晶が仕込んである
EVF(Electronic View Finder)というものもあります。

センサー

フィルムカメラにはない。
画像を記録するためにフィルムの代わりに光を感知する部分。
35ミリフィルムと同じ画面サイズの「フルサイズ」の他、
「APS-C」とか「1/1.7インチ」とかいろんなサイズがある。

巻き上げレバー

デジタルカメラにはない。
写真を撮った後、フィルムの新しい部分を引き出すために操作するレバー。
自動で巻き上げをやってくれるカメラだとやっぱり付いてない。
また、写ルンですみたいにジージー回すダイヤルのこともある。

暗箱

ま、要はカメラのボディのこと。カメラは基本的に「箱」です。
ただ、写真は光を記録するので、レンズから取り込んだ以外の光があると
画像の記録ができなくなってしまいます。

映画館でスクリーンに向かって懐中電灯を照らす人がいたら、邪魔でしょ?

そこで、カメラの中は暗箱といって
余計な光が入らない構造になっています。
またレンズから取り込んだ光もおかしなところに反射しないように
艶消しや黒の塗料が塗ってあったり、フェルトが貼ってあったりします。

他にもいろんな部品がありますが、
写真を撮るために最低限必要な構造だけを挙げるとこんな感じです。

持ち方

文字だけで説明するのはなかなか難しいかも知れませんが、
正しいカメラの持ち方も押さえておきましょう。

ポイントはカメラをしっかり安定させることです。
カメラがぐらぐら動くような持ち方や姿勢で撮影すると
せっかくの写真もブレやすくなります。
また、無理な姿勢を続けると長時間撮影するとき、きついです

右手でボディ、左手でレンズ

カメラは必ず両手で構えましょう。

絶対手ブレする持ち方

右手でカメラのボディを、左手はレンズを下から支えるように持ちます。
そうすると右手の人差し指のあたりにシャッターボタンがあり、
左手の指でレンズを回してピント合わせやズームができる状態のはず。

両手でボディを掴んでしまうと、レンズに支えがないので持ちにくいと思います。
指を添える隙間もないくらい薄いレンズ(パンケーキレンズといいます)でもなければ
左手はレンズの下、ということを意識しましょう。

この熟練のおばあちゃんのように持ちます

また、脇を締めて肩や肘に余計な力が入らないようにしましょう。
縦の写真を撮るときはどうしても片方の脇が空きますが、余計な力を入れないのは一緒です。

3点で支えると安定する

中学の数学で習った気がしますが、点が3つあると「面」が出来ます。
だから3点でものを支えると安定します。三脚の脚が3本なのもそれね。

カメラを持つときも3点で支えます。右手、左手、おでこです。
おでこというか目の上のあたりというか。
ファインダーを覗くときにカメラを当てている部分のことです。

ファインダーがないカメラの時は、ストラップをピンと伸ばして
両手と首の後ろを使って3点で支えると安定します。
ストラップを付けていないカメラやスマホでも、
ブレないように安定させるときは「3点」を意識して構えましょう。

やってはいけないこと

最後に、写真撮影を長く楽しんでいくために
「これだけは絶対ダメ!」ということを伝えておきます。

落としたりぶつけたりする

カメラは精密機器ですので、衝撃に弱いです。
部品の動きが悪くなったり、ピント合わせができなくなったり、
最悪の場合は壊れて再起不能になります。
レンズはガラスなので割れます。

ストラップで首から下げて歩く時は、
周りに当たらないように必ず手を添えるなどしましょうね。
カメラを守るためでもありますが、人にぶつけると結構な凶器になりますので。

意外に見落としがちですが、バッテリーへの衝撃も危険なんです
落としたりして中の回路が損傷したバッテリーを使い続けていると
爆発事故などの可能性があります。

まぁ……普通に使っている分にはそんなことにならないはずですが。
くれぐれもぶん投げたりしないよう気をつけましょう。

センサーを触る

デジタルカメラのセンサーは画像を記録するための「網膜」にあたる部分です。
それを指で触るということは……カメラに目潰しを喰らわすのと同じ

ずっと使っているとセンサーも汚れてきますが、
自力で掃除しようとせず、メーカーのサービスカウンター等でやってもらった方が安心です。

ま、どうしてもという場合はこういうものがありますけどね。
いずれにしても絶対に指で触ってはいけません。

過保護

乱暴に扱うのはいけないことですが、
あまりにいたわりすぎるのもそれはそれで問題です。

つまり、壊すのが怖くて持ち出さなくなるのではいけません
まぁ、分かりますよ。
何十万も出してやっと買ったようなカメラだったら特にね。

カメラは写真を撮ってナンボです。置物にしてちゃもったいない。
扱い方に一定の注意は必要ですがそんなめったに壊れるものでもありません。

どうでもいいですが、このブログのタイトル
「カメラのシャッターボタンは押すもの。」にもそんな意味を込めています。

良いカメラを入手したのなら、それを使ってどんどん良い写真を撮っていきましょう!

この記事を読んだら、ある程度カメラという謎の道具の正体が掴めてきたと思います。
興味が持てたら、より上手に使うために必要な知識を少しずつ身につけていきましょう。

それでは、かしまさでした。