カメラの種類いろいろ。使いたいのはどのカメラ?

2020年5月18日

【約 5 分で読める記事です】

この記事では、現在よく使われているカメラの種類について紹介します。

それぞれに特徴や使いやすさの差がありますので、
これからカメラを始めようという方は、どのカメラが自分に合っているか
まずは理解しましょう!

フィルムカメラとデジタルカメラ

撮影した画像の記録方式で、まず大まかに
「フィルムカメラ」と「デジタルカメラ」という分け方ができます。

デジタルカメラ

現在目にする機会が多いのは圧倒的にデジタルカメラです。
略してデジカメとも言いますが、デジタルと言わなくても
大体のカメラがデジタルになったので、
単に「カメラ」と言えばデジタルカメラの事を指していることも多いですね。

プロカメラマンが使う本格的なものから、スマホのカメラまで、
意識して選ばない限りは十中八九、デジタルカメラです。

デジタルカメラは、レンズから入ってきた光をセンサーで取り込み、
電気信号に変換して記録する仕組みのカメラです。
画像はメモリーに記録されます。
SDやCFなど、カメラ本体から取り出せるメモリーカードの形が多いです。

当然ですが、使うには電気が必要なので、電池(バッテリー)を入れて使用します。

デジタルカメラはたいてい液晶画面が搭載されているので、
撮影した画像はその場ですぐ確認したり、消したりするのが簡単です。

フィルムカメラ

一方でフィルムカメラはフィルムに画像を記録する仕組みのカメラです。
光に反応する物質(感材)を塗ったフィルムにレンズから入った光を当てて、
化学的に画像を記録します。

感材としてはハロゲン化銀などの銀化合物が使われているので、
フィルム写真のことを「銀塩(ぎんえん)写真」と呼ぶこともあります。
100年以上前から使われている、歴史の長い記録方式です。

化学変化で画像を記録していくため、
電気を使わなくても写真の撮影ができます。
古いカメラなどでは電池を入れずに使うものもあります。

デジタルカメラの普及で使う人が少なくなりましたが、
それでも根強い愛好家がいて、現在でも使う人がいます。

目に見えない電気信号ではなく、フィルムという
ものが残るので、長く残すならフィルム写真という人もいます。

カメラの構造による種類

フィルム・デジタルの他、カメラの構造によって分けることもできます。

一眼レフカメラ

一眼レフカメラの例

一眼レフカメラは、レンズから取り込んだ光を、
カメラ内に設置された反射鏡プリズムによって反射させて、
ファインダーから確認できる構造になっているカメラです。
現在のような一眼レフカメラは、主に戦後の日本で発展してきました。

SLR(Single Lens Reflex)や、デジタルの場合はDSLRという名前で呼ばれることもあります。

一眼レフカメラの利点はなんと言っても「見たまま撮れる」こと。

レンズから取り込んだ画そのものをファインダーで見ているので、
構図や背景のボケ具合など、撮影されるものを直接確認できます。

しかし一方で、シャッターが切られると
光を反射させる役目のミラーが跳ね上がってしまうので、
撮影される瞬間はファインダーから画が消えてしまいます
記念写真だと、目をつぶられても気づかない可能性がありますね……。

またミラーを動かす構造のせいで大きな動作音があり、
カメラ自体も大きく重くなりがちな構造です。

ただ、そんなゴツい見た目が逆に「プロっぽい」感じに見えることもある。
プロの現場では大きくて重いことは利点になるんだそうです(安定するので)。

ミラーレスカメラ

ミラーレスカメラの例

ミラーレスカメラは、デジタルカメラ以後に普及し始めた新しい構造のカメラです。

「ミラーレス一眼」「一眼カメラ」「レンズ交換式カメラ」という呼び方をされることもあるように、
一眼レフカメラと似たような見た目のものや、実際にレンズを交換出来るものも多くあります。

デジタルカメラではフィルムの代わりにセンサーを使って画像を記録することは先述しましたが、
このセンサーを使って、直接画像を確認出来る構造にしたのが、ミラーレスカメラです。

広い意味ではスマホのカメラ機能や、コンパクトデジカメもミラーレスカメラの中に含まれます
センサーからの画像を直接画面で確認して、撮影していますよね?

この「直接」確認出来る仕組みのおかげで、一眼レフに不可欠だった
ミラー部分を無くすことができ、その分カメラを小型軽量化することが可能です。
動作音も、ミラーがない分静音化することができます。

動画撮影機能との親和性がよく、動画を撮影しながら写真の撮影ができる機種もあります。

また、ファインダーを覗く代わりに液晶モニターを確認しながら撮影できるので、
撮影できる範囲をより広げることができます。
(地面スレスレとか、人混みの上から腕を伸ばして撮影とか……)

レンズの交換ができる「ミラーレス一眼」タイプの製品は発表から10年程しか経っておらず、
発展のめざましい構造のカメラです。
カメラメーカー各社がミラーレス一眼の新商品を発表しており、
今後、一眼レフカメラに代わってミラーレスカメラが主力になっていくのでは?
という人もいます。

レンジファインダーカメラ

レンジファインダーカメラの例

レンジファインダーカメラは、一眼レフカメラよりも歴史の長いカメラです。
一眼レフが発展する前、戦前のカメラとして主流だった時代もありました。

撮影用のレンズと連動する距離計(レンジファインダー)が組み込まれたファインダーが
別に用意された構造になっています。

ライカ(Mシリーズ)などがレンジファインダーの有名な機種です。
日本メーカーの機種もありますが、個人的にはドイツやロシアなどの海外機種が有名な印象。

動作音が小さく操作が軽快なので、ストリート系の人がよく使っています。
ものすごくざっくり言ってしまえば、写ルンですの豪華版のようなカメラです。

精度が低くなってしまうので望遠レンズが使いにくかったり、
撮影するレンズとファインダーが別なので視差
(撮影するものとファインダーで見えるものとのズレ)があったり、という欠点があります。

まとめ

  • 記録方式でカメラを分類すると「デジタルカメラ」と「フィルムカメラ」がある
  • 構造でカメラを分類すると「一眼レフ」「ミラーレス」「レンジファインダー」などがある
  • それぞれに利点と欠点を理解して、使いやすそうなものを選びましょう!

以上、今回は「カメラの種類」について説明しました。

ここに挙げた以外にもたくさんの種類があります。
二眼レフカメラだとか、中判カメラだとか。
ただ、現在お店に並んでいるものは、殆ど挙がっているうちのどれかです。

「カメラが欲しい!」と思ったら、ぜひ参考にしてみてください!