【復刻記事】おそらく「世界で最後」と思われる「PENTAX K-x」レビュー。令和に入っても全然使えるカメラです。

【約 22 分で読める記事です】

以下の記事は、かしまさが以前のブログ(非現存)に
2020年の1月24日に投稿したものを掘り起こしたので
再び公開しようというものです。
もう4年も前の記事ですが、原則そのままの状態で残しています。

いつの間にかまた新しい年が始まりました。かしまさです。
令和ももう2年目、2020年。
変わったこと、変わらないままのこと、
続けること、やめること、いろいろありますが、
誰にも平等に2020年はやってきます。
せめて有意義に過ごしていきましょう。

……などといきなりポエマー的な始め方をしてしまいましたが、
最近、デジタル一眼レフカメラを購入しました。
かしまさのメインカメラはEOS 6D Mark II (6D2)というフルサイズ機で、
これはプロでもないかしまさが使うには勿体ないくらいの
高機能・高性能なカメラで、絶対に間違いのない写真が撮れるのですが、
その分図体も大きいところが玉に瑕。
(それでもフルサイズ一眼レフとしては小型軽量な部類なんですけどね)

いい写真を撮るにはカメラの性能も大切ですが、それと同じくらい
「撮りたいときにカメラを持ち歩いていること」も大切ですので。

で、購入した一眼レフカメラというのが、PENTAX K-x。
2009年発売、つまり10年前のカメラ
当時既にデジタル一眼レフ欲しいなぁと思っていた時期だったので、
近所のヨドバシカメラの店頭でカラフルな展示機を操作した記憶もある。
ものすごくたくさんカラバリがあって、ひときわ目を引いていたような。
後継機のK-rやその後の機種でも豊富なカラバリは
PENTAXカメラの得意技として定着しましたよね。

で、当時そうやって「いいなぁ」と思っていたデジタル一眼レフカメラが。
10年前には数万円(10万円は超えていなかったはず)の値札が付いていたものが。
本体とレンズのセットで数千円でした。
いやぁ、10年という歳月の恐ろしさですよ。10年かぁ。
かしまさも歳をとるはずですよね(何

ところが、そんなに昔のカメラじゃ性能は今と雲泥の差? とも思えますが、
これがなんと今となっても全然問題なく使えるクオリティの画が出てきます。
正直、「安く入手できそうだから」とポチしただけでしたが、
気に入っちゃってます。
そして、びっくりしています。

てことで、2020年の今、2009年のカメラについてレビューしてみる。
多分、世界で最後のPENTAX K-xのレビューになると思います。w

【K-xのここがGood!】

・小型軽量!

6D2に関する(唯一の)不満がサイズの問題でしたので、
まさにそれを解決するカメラとなったわけですね。
白いボディも派手すぎず、かといって凡庸すぎず、いい感じです。

・シャッター音が気持ちいい!

ミラーレスカメラがどんどん進化している昨今ですが、
かしまさは派手なシャッター音がする一眼レフカメラが好きです。
その意味でK-xのシャッター音は、最高。
「よっしゃ、撮ったで!」っていう気がするような小気味良い音です。

・単3電池で動く!

一昔前は(コンデジが主でしたが)そういうカメラが
割とあったような気がするんですけどね。
急な電池切れや、まさかの充電し忘れでも、
単3電池さえ買えば撮影が可能ですからね。
eneloopみたいなNi-MHの充電池を使えばコスパも良好。

・高感度性能が抜群!

これがいちばんびっくりしたポイント。
K-xの常用感度はISO200-6400(拡張100-12800]ですが、エントリー機だし、
実際まともに使える感度は640くらいまでかなぁなんて思ってたんです。
……ISO3200までは少なくとも問題ないです。 ※個人の感想です。
てか6400だの12800でもザラザラはしますが、嫌な感じにならないんですね。
偽色が出てきたり解像度が甘くなったりということがなくて、
ノイズが出るというより、フィルムの粒状感のような感じで好ましい。
積極的に夜の撮影にも繰り出したくなります。

・最高速シャッタースピードが1/6000!

かつてメインカメラを60Dから6D2に替えた際、唯一妥協したのが
最高速シャッタースピードが1/8000秒から1/4000秒になった点。
正直いうとそんな速いシャッターを使う機会も滅多にないんですが、
K-xの最高速が1/6000秒ということで、
エントリー機なのにやるやん、という気持ちです。

・フィルター類がたくさん!

PENTAX愛好者(PENTAXIANと呼称するらしい)の中には、
そのなんとも言えない色合いを支持する人が少なからずいるそうですが、
他社とは違う「味のある描写」がエントリー機でも味わえます。
また、撮影時や撮影後に画像に適用できるフィルターが豊富にあって、
表現意図を強調したり、「盛る」撮影が可能です。

・使えるレンズが豊富!

一眼レフといえばたくさんのレンズを交換して使用できるのが特徴ですが、
K-xは「ペンタックスKマウント」のレンズならほぼどれでも使用可能です。
PENTAXて書いてあるレンズなら大丈夫そうですね。
そしてはるか昔に販売されていた「M42スクリューマウント」のレンズも、
純正のアダプターをつけることで使えるようになってしまう。
お父さんやお祖父さんが使っていたレンズが、
デジタルのK-xで使えちゃうんです。すごくないですか?w

・難しくない、けど妥協してない!

いろいろ書いてきましたが、一言でいうとこういうことになります。
ある程度カメラに詳しい人でも「この機能ないの?」とならずに使えますし、
初めて使う人でもすぐに使い方を覚えられる。
正直、最強のエントリー機だと思います。中古でしか売ってませんが。

【K-xのここがNo!】

・電池もちが悪い……

単3電池を使えるのは良いんですが、割とすぐになくなります。
アルカリ乾電池はすぐ買えるのはいいんですが、
あくまで応急処置的な位置づけなんですねぇ。
基本的にはeneloopを使う感じです。
専用バッテリーで何千円もするよりはいいけど、
電池交換の度に4本入れ替えするのも若干めんどくさい。w

・ピントが合ってるのか分りにくい……

K-x発売後すぐにも言われていたことですが、
このカメラ、スーパーインポーズがないんですね。
せっかく測距点が11個あるのに、「どれで合わせたか分からない」
というのはなんとも勿体ない仕様です。
かしまさは中央1点しか基本的に使わないので問題ないんですが、
それでも「目印」がないと合わせにくいことはある。

それとピントが「合ったようで合ってない」ことがたまにあって、
さすがにそれは10年前の技術だから致し方ないのかなぁ。

・液晶画面が粗い……

まぁまぁまぁ。
液晶画面に映したものが完成品ではありませんので。
撮った後拡大して確認すればいいんですがね。
このカメラ、結構色が濃く写るので、
液晶画面で見て良い感じだと実は白飛びしちゃってたり、
そういうことがよく起こるんです。
外で使う時は輝度をガッツリ上げて使うようにしよう。

・付属ソフトがしょぼい……

PENTAX独自のRAWファイル(.PEF)でも使っていない限りは、
わざわざ付属ソフトを使わなくてもいいんでないかと。
かしまさはLightroom使っているので問題なしです。

・ちょっと安っぽい……

ま、実際安かった訳ですし。w

・すぐにシェアできない……

今はスマホ用のSDアダプターなんてのもありますので、
そういうもので画像を取り込んでシェアしたらいいんでないでしょうか?

……後半いい加減になりましたが、これはつまり
年末に書きかけて放置されていた記事を見つけて、
投げやりに続きを書いたためです。w
K-xだったり、6D2だったり、あるいはフィルムだったり、
今年もいろいろに写真を撮りに行ければいいなと思っております。

……これを書いた2020年の1月にはまだコロナは日本には上陸してなくて、
誰もが予想だにしなかった1年になると知らない頃のものですね。
コロナ禍は間違いなく大変だったけれでも、個人的には
2019年の後半くらいに人生の分かれ道がいきなりやってきて、
それでキリキリしてたところに「一旦ちょっとストップな」と
いきなり世の中全体が停止して、ちょっと救われた部分もありました。
読み返してみて、そんなことまで思い出した。

それでは、かしまさでした。